朝日新聞社ほか: 埼玉県八潮市県道陥没事故
道路陥没が拡大、一つの大きな穴に 埼玉県、水は河川に「緊急放流」
1/30(木) 11:02
県道が陥没し、二つの穴がつながって巨大な穴となった現場=2025年1月30日午前9時44分、埼玉県八潮市、朝日新聞社ヘリから、吉田耕一郎撮影
埼玉県八潮市二丁目で28日午前、県道が陥没して2トントラックが転落した事故で、車内に閉じ込められた70代の男性運転手の救助活動が続いている。しかし、30日未明からさらに道路の陥没が拡大するなど現場は不安定な状況といい、消防は同日午前の時点で、作業の中断を余儀なくされている。現場では、地元消防が東京消防庁などの応援も得ながら29日、穴の内部の排水作業などをした上で、同日夕に一時中断していた救助活動を再開して以降、ショベルカーで陥没のまわりの崩れやすい箇所を取り除くなどしていた。だが30日午前2時半ごろ、最初の陥没と29日未明に起きた陥没でできた二つの穴の間の道路も崩落。つながって巨大な一つの穴になった。内部には流水で水がたまり、拡大が続いているという。消防は、現在の陥没の大きさは確認出来ていないとしている。安全確認などのため、その後は作業を中断している。
一方、埼玉県は29日午後11時過ぎ、下水処理場を通さずに最低限の処理後に汚水を河川に流す「緊急放流」を、同県春日部市のポンプ場で実施した。下水道管内の流量が増し、再びあふれるおそれがあることが理由。この河川の水は、水道用水には利用していない。県東部の12市町の約120万人に対しては引き続き、風呂や洗濯などでの下水道の使用制限を求めている。(恒川隼、宮島昌英)
朝日新聞社
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最終更新: 1/30(木) 12:38
(C) 朝日新聞社
■コメント
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もう底なし沼のよう…
救助隊は近づける範囲を慎重に探らないと、救助のための重機ごと落ちる可能性もある。土砂が上から被ってしまい、早く取り除きたいだろうが、ショベルカーが近づいたとたん沈むかもしれない。落ちたものが増えれば増えるほど難航すると考えると本当にギリギリのラインを見極めた必死の作業で、これ以上拡大しないことを祈るだけです。
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下水管の径が4mを超えるんでしょ。一部崩壊といっても連鎖的に大きなあなになれば、トラック一台くらいは飲み込まれる。そこに土砂がかぶさってくるんだから ちょっとしたアリジゴク的な感じでトラックは下水管の中に引きづりこまれているでしょね。一気にいったんなら仕方ないけど 予兆とかなかったんだろうか。配管の流量とかアスファルトの亀裂とか じゃないと 今後こういう事故は増えるでしょ。
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コンクリート製下水道管が直径4.75m。深さ約10m。そりゃ破損して穴が開けば大惨事は想定内の筈だが。これが日本各地にあるならば地雷だらけの戦場と一緒だ。
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八潮中央駅ができる前は、ここの通りが八潮のメインストリート。いまだに陸の孤島感はある。よく今まで崩壊せずにトラックとかが通っていたなと思う
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この災害はヤシオと言う特殊な地域性。俺は不動産に興味を持っているが、八潮って都心に近いのに地価が安いんだよな。で、大きな川に囲まれている上、あまり川からの高さが無い土地。水害関係、地盤が弱いなど理由があり、土地が安いんだろうなあと思っていた。
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金町浄水場は大丈夫なのか?
該当区(墨田、江戸川、葛飾、台東、千代田、、、)なので不安だ
炊飯は水道水使っていたが止めたほうがいいかもね
塩素でできる限り消毒ってさ、固形はそのまま流れてるわけだよね
最終的に葛西やお台場辺りの海に行くわけで
魚や海苔すら心配だ
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八潮は7000年前の海面上昇「縄文水進」によって,古代は海であった場所。そこを埋め立てた土地なので,当然こういう災害は起こり得る。
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これ、都市造成で埋めた河川の旧流路(たぶん市道)に、伏流水が集まってきてるでしょ。下水管の扱いだけじゃ、手に負えないんじゃない? 古地図と照らし合わせた報道が必要と感じます。
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八潮市は現在の航空写真を見る限り、見渡す限りの平坦で小川のないところに住宅がびっちりと埋まる。小川がない代わりに、ボックスカルバートを繋いだ暗渠の水路が道路下に張り巡らされているようで、今回の道路陥没は、そのカルバートから漏れ出した水が土砂を押し流し、さらに穴の下に埋まっている下水道の天井が崩壊し土砂が流れている。押し流して空洞になった空間にさらに水がたまり、大きな穴になり、トラックが落ちた。
その穴は拡大を続け、2つの穴の間にあったカルバートが崩落してしまってトラックのキャビンに完全に覆いかぶさった。隣にはもう一本のカルバートが見えるが、こちらへの影響も時間の問題でしょう。そのカルバートには今も通水していると考えると、人為的に穴を拡大してスロープを作り土砂をかき出すような救助も難しいんだろう。
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>事故現場は水路の暗渠じゃないよ。
暗渠もあります。
>埼玉県東部に張り巡らされた下水道の下水を集約し、処理場に送り込むための巨大な幹線下水管。
そうです。中川水系の下水幹線「中央幹線」「浦和幹線」「川口幹線」が合流し水循環センターまでの経路上の事故です。その下水幹線の破損状況は現場上空のヘリの映像でも捉えられておらず、崩落した土砂に埋まっています。その上を小川を代替する水路の暗渠が目視できる限り2本あり、うち1本は既に本日未明に崩落した。崩落したために大きな穴一つになった形です。
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>埼玉県東部に張り巡らされた下水道の下水を集約し、処理場に送り込むための巨大な幹線下水管。
中継で見ると下水管より上の層にある別の管から水が大量に出ている
現状の穴の拡大は下水道が主因ではなさそうだよ
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八潮は暗渠だらけの土地柄だから、この人の推理も間違ってないように思えるけど…。
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昔 田んぼがあったところは暗渠がたくさんあるよ
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近くを中川が大きく蛇行してるから、過去にはこの辺りが河川や河川敷だったのだろう。こんなにも広範囲に崩落するということは、元々地盤がゆるかったんじゃないだろうか。近隣の建物への影響も心配。運転者は一刻も早く救助されてほしい。
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八潮市の下水道使用開始は昭和58年。一般に昭和58年を高度経済成長期とは言わないだろう。
*県道埋設だから主要管路級だと思われるので、整備開始の昭和48に当該事故現場の下水道が完成していたのかもしれないが。
つまり、高度経済成長期の後に作られたものであってもこの国のインフラはもうヤバいということにみんな気付こう。「コンクリートから人へ」と主張なさった政党の皆さんはぜひ現場で人柱として埋まってもらいたいですね。
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東京には、
①地下鉄が多数ある
②道路のトンネルも多数ある
③下水溝も多数ある
考えたら心配で、6時間しか眠れない
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陥没穴がつながってしまってからの現場の動画を見ました。もう穴の存在感がすごすぎて、近隣の住宅やお店の所有者、居住者は気が気じゃないだろうなと思います。いまこうしている間にもじわじわと崩落が進んでそうで。日本は災害の国だなと近年、季節にふれ折にふれて実感させられていますが、地震でも津波でも台風でも大雨でもないのに、ひそかに地中で進む経年劣化のために、或る日突然、淡々と普通な安心安全の生活が失われたり脅かされたりする。都市計画、税金の使い方、マンパワーの育成と注ぎ方、何が足りなくて何が間違っていたのか。この穴にいろんな事が集約して露呈しているような気がします。
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日本のインフラは高度経済成長の時代に作られてる物が多いから色々と耐久性的にそろそろ限界がきてるらしいよね。昔、土木に詳しい人から聞いた話だと、昭和の東京オリンピックの時に建設された首都高のある一部分は、今後起きるであろう関東直下型地震が起きたら、崩れる可能性もあるらしいって聞いたし。
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崩壊した下水管に流入した土砂が水流によって流されまた次の土砂が下水管に流れ込みまた流されるという悪循環。下水道の流れを完全に止めるか流されない量の土砂が下水管に溜まる(詰まる)か流れ込む土砂が無くなるかしなければ崩壊は止まらない。上水道の様に弁が設けられてたら弁を閉じる事もできるのに。先の見えない状況で今考え得る事を命の危険がある中懸命に作業してる人達月並みなことしか言えませんが頑張って下さい。
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水と合わさって流動化して砂地獄のようになっているのでしょうか。
非常に難しいミッションだと思いますが、なんか運転手の方を助けていただきたい。運転手の方も救助に来た時には助かったと思ったと思います。それが1日、2日と過ぎていますので、寒さと精神的なケアをなんとかしてあげたい。昨年も福岡で大規模な陥没がありましたし、全国的なニュースにはなっていないような陥没事故も多分たくさんあると思います。多くの橋梁やインフラは高度成長の70~80年代に作られており、当時の材質や規格では耐用年数が過ぎているものがほとんどだと思われます。交換工事は行われていますが、新設よりも当然労力・お金がかかりますので、まだまだ時間はかかると思います。
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これ救出難しいよ
泥は本当にやっかいで、人力だと無理なことあるし、重機埋まります。キャタの意味がなくなる。普通の工事現場でも泥に重機が埋まるのはしょっちゅう。クレーン車はアウトリガーに重量かかるから、そこがまた陥没する可能性もある。ヘリからの降下作戦もあるのだろうが、運べる重量と時間はすごい限られているし被害者、救助隊の皆様が無事であることを祈ります
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トラックの運転手さんは74歳で、どういう状況にいるのかがわからないですが、10mを運転席から落下し、気温も低く、汚水などの水も流れ込んでいれ、崩落で穴はどんどん大きく不安定になって状況が掴みにくくなっている。72時間救命のリミットが近づき、運転席だけ取り残されたトラックからどうにか助け出されてほしい。交差点のおそば屋さんの大きな看板も2つめに空いた穴に吸い込まれて、駐車場がどんどん飲み込まれ、この建物はもうこのまま使用することもできなくなるだろう。排水管がこの交差点に沿って大通りの下を走っているようだし、パイプの腐食状態的に今後このエリアはかなり大変な状況になりそう。運転手さん、このエリアに住んでいる方々、救援活動や専門家の方々、どうか頑張って欲しい。
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今の雨が少ない時期でこの状況なのですから、ここに雨が降ったら下水管に集中した雨水がさらに土を流して周辺一帯が陥没する恐れもある。
もう今から、仮ではなく本格的に下水の迂回路に着手した方がいいと思う。こうなったら、国がすぐさま予算や人員機材の確保に動いてもらいたい。
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近隣市町に住んでいますが、今朝下水道使用制限の協力を求める市内放送が流れました。事後初めて聞いた気がします。入浴洗濯せず。トイレ流しと食器洗いは最小限に留めて、河川に放流するにしても協力は続けたいと思います。自宅で父を全介助していますが、それどころではない気持ちでいっぱいです。事故後の翌朝には救出されると思っていたのですが…ご無事を祈るばかりです。
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橋やらトンネルやら道路やら昭和のインフラの老朽化がこれから危機的状況を迎える事は間違いない。勿論、定期的なアップデートが根本的には必要なのではあるが、対象物も多く、老朽化の程度もマチマチでリソースも予算も限られている中でそれらに全て手を付ける事は不可能であろう。幸いな事に半導体を用いたセンサにより比較的容易に状況をモニタして、しかもその大量の施設のデータは今やAIで短時で的確な警告を発するにまで技術は発達している。それらを10万ヶ所に設置したとしても防衛備品ひとつ分のコストである。今、国土に設置する装置は選ばなければいけないとしたらどちらを優先するかと言う事。
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正直、運転手さんを救助するのに1週間では済まないのではないか?
2回目の崩落や3、4度目の崩落見る限り水道管破裂の影響はかなり広く見ないと…昨日崩れた場所なんか救助隊はその上で活動してた
命綱付けてるとはいけギリギリな状況でも頑張ってました
その時に崩落起きなかった事がなにより…
運転手さんもですが避難されてる方や現場周辺で働いてる方、完全復旧に半年以上は見込まないといけないかもしれない
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今の雨が少ない時期でこの状況なのですから、ここに雨が降ったら下水管に集中した雨水がさらに土を流して周辺一帯が陥没する恐れもある。
もう今から、仮ではなく本格的に下水の迂回路に着手した方がいいと思う。こうなったら、国がすぐさま予算や人員機材の確保に動いてもらいたい。
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あ〜あ。
知床のカズワンの海底からの引き上げ失敗をと瓜二つだな。
あれもワイヤーで引き上げようと思ったが
思惑通りにはいかなくて引き上げ途中にワイヤーがちぎれて最初の海底の位置よりさらに下に落ちてしまい、もっと引き上げずらくなったという(^_^;)
これも、1回目の引き上げトライでトラックまるまる引き上げようとしたが、ワイヤーがトラックの重さに対して細かったのか理由は分からないが
運転手が乗ってるキャビンの部分と荷台が分離して、荷台だけ引き上げる形に(^_^;) そして、引き上げられなかった。運転手のいるキャビンは、
色々作業していくうちにどんどん瓦礫やら下水道やらもうぐちゃぐちゃに…今の状況が、蟻地獄を例えるとイメージしやすい。もう諦めかなぁ…運ちゃんには悪いが。。
Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/510b8f924d86189e5ed65e0a1ebbc4d4c4dae098&preview=auto
縄文海進
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縄文海進(じょうもんかいしん)とは
縄文海進とは、縄文時代早期から前期(約7000年前~5500年前)にかけて起こった、地球規模での温暖化による海水面上昇現象です。
✔縄文海進の特徴
* 海水面上昇: 最終氷期後の温暖化により、氷床が融解し海水面が上昇しました。
* 海進: 海水が陸地深くまで浸入し、現在の海岸線よりも内陸まで海が広がりました。
* 地形の変化: 複雑な入り江や湾が形成され、沿岸部の地形が大きく変化しました。
* 貝塚の分布: 海岸線付近には、当時の人々が生活の痕跡を残した貝塚が多数分布しています。
✔縄文海進の影響
* 自然環境の変化: 海水面の上昇により、沿岸部の生態系や地形が変化しました。
* 人々の生活の変化: 海産資源が豊富になり、漁労や貝採集を中心とした生活が発展しました。
* 文化の発展: 海進によって形成された地形や環境に適応した、独自の文化が育まれました。
✔縄文海進の痕跡
* 貝塚: 当時の人々が食べた貝殻などが堆積した貝塚は、縄文海進時の海岸線付近に多く見られます。
* 遺跡: 海進によって水没した集落や遺跡も発見されており、当時の生活を知る手がかりとなっています。
関連情報
* 古鬼怒湾: 縄文海進によって形成された内湾の一つで、現在の茨城県、千葉県、埼玉県に広がっていました。
* 貝塚文化: 縄文時代に発達した、貝塚を伴う文化。
✔まとめ
縄文海進は、縄文時代の自然環境や人々の生活に大きな影響を与えた、重要な出来事です。
✔その他
縄文海進について、さらに詳しく知りたい場合は、以下のキーワードで検索してみてください。
* 縄文海進
* 貝塚
* 縄文時代
* 古鬼怒湾
また、博物館や資料館などでは、縄文海進に関する展示や解説が行われている場合がありますので、足を運んでみるのも良いでしょう。
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古鬼怒湾
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古鬼怒湾(こきぬわん)は、古代の関東平野東部に広がっていた内海です。現在の茨城県、千葉県、埼玉県のあたりに位置し、霞ヶ浦、印旛沼、手賀沼などを含む広大な水域でした。
✔古鬼怒湾の主な特徴:
* 縄文時代の海進:約6000年前の縄文海進によって海水が浸入し、現在の霞ヶ浦、印旛沼、手賀沼までつながる広大な内海が形成されました。
* 多様な地形:湾内には、深い入り江や浅瀬、干潟など多様な地形があり、多様な生物が生息していました。
* 豊かな自然:湾岸には、貝塚や集落が発達し、人々は漁労や採集によって生計を立てていました。
* 歴史的変遷:その後、海退や河川の堆積作用によって徐々に陸地化が進み、中世以降は現在の地形になりました。
✔古鬼怒湾に関する詳しい情報
* 茨城県立歴史館:茨城県の歴史や文化に関する展示があり、古鬼怒湾に関する資料も展示されています。
* 千葉県立博物館:千葉県の自然や歴史に関する展示があり、古鬼怒湾に関する資料も展示されています。
* 各自治体の歴史:各自治体の歴史書やウェブサイトには、古鬼怒湾に関する情報が掲載されている場合があります。
✔その他
古鬼怒湾は、現在の地形からは想像できないほど広大な内海でした。当時の人々は、この豊かな自然の中で独自の文化を育み、生活を営んでいました。古鬼怒湾の歴史を辿ることで、当時の人々の暮らしや自然環境について知ることができます。
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練馬、世田谷、杉並もじつは「安心できない」…首都直下地震で「ホントはヤバい」東京・神奈川・埼玉の「街の実名」
2023/7/13(土) 10:00
今年の元日に発生した能登半島地震では、半島の先端に位置する石川県珠洲市の沿岸全域を津波が襲った。だが、市の南部では海岸から300~400mもの広範囲が浸水したのに対し、北部ではほとんど津波の被害がなかった。両者の違いは「海抜」の差だ。能登半島北岸地域は、南岸よりも標高が高い。さらに北岸が地震動で隆起したため、津波が到達しなかった。
能登半島地震を上回る規模の首都直下地震と、南海トラフ地震が向こう30年で起きる確率は、どちらも70~80%とされる。そのとき、この海抜こそが街の運命を分けることになる。
「どちらの地震でも津波が直撃する危険が高い街は、神奈川県鎌倉市、茅ヶ崎市、平塚市です。これらの市街地は太平洋沿岸部にあり、海抜10mを下回るエリアが多い。特に鎌倉は、川に沿って形成された狭い扇状地に街が広がっているため、波が侵入したときに逃げ道がありません。室町時代に発生した明応地震では、高徳院の大仏の近くまで津波が来たという記録も残されています」(不動産・相続コンサルタントで財営コンサルティング代表の山崎隆氏)
遠くない未来に、また日本が大災害に見舞われるのは間違いない。命を守るには、自分が住む土地の「強さ」を知る必要がある。本誌は今回、地盤解析専門企業「地盤ネット」の協力のもと、通常は法人向けに提供している全国の「地盤が弱い地域」のデータを特別に分析することができた。
まずは、いつ大地震に襲われてもおかしくない東京だ。同社の提供するハザードマップでは、皇居の東側や南部沿岸のほぼ全域が「危険」を示す赤色で塗られている。具体的には大田区、港区、中央区、江東区、墨田区、江戸川区、葛飾区だ。
「これらの地域は地盤が緩いため揺れやすく、低地のため浸水の危険も大きい。特に隅田川以東は広範囲が海抜0メートルとなっています」(地盤ネット株式会社副社長・技術管掌の伊東洋一氏)
■東京で地盤が弱い場所の「実名」
海から遠い内陸であれば大丈夫―と考えるのは早計だ。江戸時代、東京の大部分は湿地帯だった。加えて、今は陸地となっている場所にも、かつて川が通っていて地盤の弱いところが点在している。
「じつは、徳川家康の時代まで利根川は江戸を通って東京湾へ注いでいました。現在、葛飾区や江戸川区を流れる中川が旧利根川ですから、中川沿いの地域は特に注意が必要です」(前出・山崎氏)
都内だけでなく、埼玉県の八潮市や越谷市も中川の流域だ。特に越谷は元荒川や新方川などの河川も流れており、地盤が不安定とされる。
一方、東京23区の西側、特に練馬区や杉並区、世田谷区は「地盤が強い」とされているが、前出の伊東氏は「油断してはいけない」と警告する。
「一見して地盤の強そうな住宅地でも、その下にはかつての川や谷筋が血管のように通っています。そのようなところに盛り土や埋め土をした場所は、地震で揺れやすく崩れやすいのです」
前述した「地盤ネット」のマップでは、練馬区の石神井川沿い、杉並区の妙正寺川・善福寺川・神田川沿い、かつて川が流れていた世田谷区の経堂や八幡山などが危険地帯となっている。首都圏の人気エリアでも、とりわけ注意が必要なのが多摩川沿いの街だ。川崎市中原区の武蔵小杉駅周辺や、その上流側対岸に位置する世田谷区の二子玉川が該当する。これらの地域では、'19年秋の豪雨でタワーマンションが浸水し大混乱に陥ったことが記憶に新しい。
「神奈川県は全域で地形の高低差が大きく、谷筋が多い特徴があります。さらに、その上に堆積した土も柔らかく不安定なのです」(前出・伊東氏)
Yahoo!防災
https://news.yahoo.co.jp/articles/65530d6731bf2353257dcd568ed42bc673e34b57&preview=auto
楽待新聞: 「この言葉」が入った土地には要注意! 物件選びで知っておきたい「災害地名」
「この言葉」が入った土地には要注意! 物件選びで知っておきたい「災害地名」
「◯◯ヶ丘」「◯◯台」など新興住宅地も、液状化の危険性アリ!?
不動産投資新聞
楽待編集部
2016.3
収益物件を購入する前段階で重要となるエリア選び。どんなターゲットが見込めるか、土地の持つ収益性はどうなのか、不動産投資を成功させるためには欠かせないリサーチだ。そして忘れてはいけないのが、自然災害リスクはどれだけあるのか。津波、地震、水害、土砂崩れ、火山、雪害、さまざまな種類の自然災害がある。「国土交通省ハザードマップポータルサイト」などで、ある程度の確認は取れるが、もっと迅速に知る方法はないのだろうか。
■地名は自然災害のリスクを知るための重要な手がかり
ひとつの指針として「過去の災害を手軽に知る方法が地名です」と語るのが、『地名は災害を警告する』の著者であり、地理空間情報専門誌『GIS NEXT』の副編集長として活躍する遠藤宏之さんだ。災害の歴史を調べると同じ場所で繰り返し発生しているケースが多く、その災害や、土地が持つ特性についてのメッセージを、私たちの祖先は地名として残してきたという。
「分かりやすい例が若者の街、渋谷です。
『渋』
という漢字には『滞る』や『行き詰まる』といった意味があり、
『谷』
は文字通り渓谷を表します。つまり『渋谷』という名前の由来は『行き詰った谷』なのです。実際に渋谷川の谷底に位置しており、雨水の貯留施設が整備される前までは、豪雨の際に駅前が水浸しになることも、しばしばありました」
津波の被害を警告する「津波地名」をはじめ、地すべり、土砂崩れの危険性を表す「崩壊地名」、河川の氾濫や水没に関する「水害地名」などが多い一方、地震の直接的な被害についての地名はほとんど残っていないという。地震災害は広域に渡るものであり、そのメカニズムが知り得なかった過去の時代には、特定の場所のリスクを示す地名になりえなかったようだ。
■東日本大震災で実際に被災地となった津波痕跡地名
では、2011年の東日本大震災で被災地となった地域はどうだったのか、遠藤さんに詳しい話をうかがった。
「東北地方に多い
『カマ』
の付く地名は、古語の『噛マ』に通じます。この言葉は、津波によって湾曲型に侵食された地形を表しているのです。実際に『塩竈』や『釜石』をはじめ、
『釜谷』
『相の釜』
『長谷釜』
『北釜』
『花釜』
『原釜』
『釜舟渡』
『高屋釜』
『釜ノ上』
『釜前』
『釜田』
『鎌田』
『本窯』
など、被災地にはたくさんの『カマ』が付く地名がありました。東北以外では、全国的に有名な津波地名の例に『鎌倉』があります。1923年の関東大震災には、6から8メートルの大波が鎌倉を襲いました。また
『スカ』
は洪水などにより砂礫が堆積した地形や、水流により侵食された地形を意味し、こちらも沿岸部においては津波に由来する地名の場合が多いですね。東日本大震災で津波の被害を受けた地域には
『須賀』
『前須賀』
『須賀町』
『長須賀』
『須賀松』
『須賀畑』
『須賀内』
などがあります。その他に古語で水を意味する
『アカ』
『アケ』
『アク』
や、えぐれた土地を意味する
『クラ』
『クレ』
が付く沿岸部の地名は要注意です」「クラ」が付く津波地名のなかには、現在「桜」が使用されている場合もあるそうだ。つまり、法律上の正式な命名をする際、元々の土地の読み方に良い意味の漢字を当てはめた場合があるということ。災害地名を調べるにあたり、重要なのは漢字ではなく「読み方」なのである。
■崩壊地名と水害地名、そしてイメージ地名にも注意!
さらに読み方だけでなく、市区町村の合併などで古くからの地名が失われてしまっている場合も多い。新興住宅地に多い「◯◯ヶ丘」「◯◯台」といった地名も、イメージを良くするために、従来の地名が上書きされている可能性が高いそうだ。遠藤さんは、これらを「イメージ地名」と定義している。
「東日本大震災を原因とする地すべりで被害を受けた場所に
『青山』
『緑ヶ丘』
『松が丘』
『若葉町』
『双葉ケ丘』
『桜ヶ丘』
『旭が丘』
『南光台』
『あさひ台』
『桜台』
などがあり、これらは典型的なイメージ地名です。
『◯◯ヶ丘』『◯◯台』だけでなく、緑ヶ丘のように『緑』がつく地名も造成地の場合が多く、谷埋め盛土が原因となり、災害時に地すべりや液状化が起こる可能性があります。
また『青山』もイメージ地名でしょう。かつては長町字根岸と呼ばれており
『根岸』
とは山際の崖地を示す地名でした。そして長町の『長(ナガ)』も『薙(ナギ)』が転じて付いたと推測できます。『ナギ』は山が崩れ平らになりつつある状態を表す崩壊地名です。
その他、崩壊地名はアではじまるものの一部だけでも
『アカ』
『アキ』
『アサ』
『アバ』
『アマ』
『アユ』
など数多く存在します。こうした読み方が入る地名の場合は、周囲に崖や急傾斜地がないか確認するべきでしょう」
崩壊地名だけでも膨大な数があるが、水害地名はそれ以上だという。
「そもそもモンスーン気候の日本は梅雨や台風など、まとまった雨が降りやすい条件下にあります。さらに日本の河川は水源から河口までの距離が短く、標高差もあるため、雨が降れば河川の流量が増加し、氾濫するのは自然の摂理です。問題は、その氾濫が起こりやすい場所に人が住み着いたことにあります。例えば
『アイ』
が付く地名は川の合流地点を示す場合があり、豪雨の際に水が集まる危険性が高いです。他にも、河川沿いの砂地を表す『イナ』、泥の多い湿地帯を意味する『ウキ』、水が溜まりやすい窪地『クボ』などなど、数え上げればきりがありません」
自然災害から身を守るために「古い地図や航空写真を利用していただきたい」と、アドバイスする遠藤さん。古地図から先人が名付けた災害地名を読み解き、それに該当する危険な地形でないか、航空写真などで確認する必要があるということだ。ただし、渋谷の事例のように整備が進んだことで災害の危険度が下がっているエリアもある。重要なのは地名から先人達が名づけた理由を探り、現状はどうなっているのかを考えること。物件購入前には、しっかりチェックしておきたいところだ。
■安全確認をするための参考サイト:
・今昔マップ on the web
現在の地図と明治以降の旧版地図を見比べることができる。
http://ktgis.net/kjmapw/
・歴史的農業環境閲覧システム
明治時代の迅速測図が閲覧できる。
http://habs.dc.affrc.go.jp/
・地図・空中写真閲覧サービス
古い航空写真を閲覧できる。
mapps.gsi.go.jp/
コメント 2 件
k-go39982
2021.3.1
渋谷は確かに低地ですが、渋谷は土地の形状からついた地名ではなく相模の渋谷氏の一族が移り住んだことでついた地名です。
winc36177
2021.3.1
マツコD曰く、世田谷区はこの世は田んぼと谷ばかりだそうで。
楽待新聞
https://www.rakumachi.jp/news/column/121013
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