2013年9月5日木曜日

気象情報

最近の異常気象の意味するもの
2013/09/06 10:04
9月5日の午前3時頃、自宅の窓から外を見ると空がピカッと光り、雷鳴が轟いた。私はこの時間帯に雷が鳴ることに非常に違和感を覚えた。昔は、雷は主に夕方に鳴るものだった。だからこそ、子どもたちはおばあちゃんなどから、「雷様におへそを取られないようにしないとね!」と注意されたのである。
それが午前3時頃に鳴ったのでは、もうそんな言葉は掛けてもらえない、おばあちゃんはもう休んでいるからである。これは極端なことを言えば、日本人の心を育んできた風土が変わってしまったことを意味する。私見では大事なのである。
そういう意味では今年は4月23日に静岡県浜松市で茶畑が地滑りで崩れ落ち、夏になると本州でも午前中から気温が30度を超える日が続き、高知県の四万十市では8月12日に国内観測史上最高となる41.0度を記録した。また、各所でゲリラ豪雨や渇水や竜巻に襲われ、住宅や農産物に被害が出た上、北海道ではサンマが不漁だった。もうメチャクチャなのである。こんなことがもう少し続いたら、いずれ、本州の川でもいろいろな熱帯魚が泳ぐ日が来るかもしれないと思えるほどである。
これは一体どういうことなのだろうか。東日本大震災の時に天罰だと思うと発言して物議を醸した人がいたが、そういうことなのだろうか。私はこれは人間が自然と共生するうちに発見し大事にしてきた両者間の微妙なバランスが崩れてしまったのではないかと思っている。越えてはならない一線を越えてしまったのである。
人間には自然の行動法則は理解できないため、どうしても主観的な見方になるが、人間の自然への接し方が優しくないため、自然から人間への返しがきつくなったように見えるのである。
実は私が最近心配しているのは、こう毎日のように日本のどこかで地滑りや竜巻が発生していたら、日本地図上で被害地域に×を付けていった時にすぐに日本中が×だらけになってしまうのではないかということだ。しかも、自然は気まぐれなので、この間竜巻にやられたばかりなのにまた来やがったということが十分に起こり得ると危惧しているのである。
これは日本だけの傾向ではなく、世界的な傾向なので、こうなったら、COPの出番である。COPにはRoboCopを思い浮かべるまでもなく、警官の意味があるが、もう1つ、「締約国会議(Conference of the Parties)」という意味があり、温室効果ガスの排出削減策等を協議する国際会議を指している。先進国と新興国とで利害が衝突しがちな会議だが、事は急を要する。地球の持続的発展のために真剣に向き合ってもらいたいと考える。
つまり、地球気候変動の規制の問題は、世界的な課題で各国が国境を越えて連帯して取り組むべき問題なのであり、自国がサンドバッグのように殴られ続けるようになる前に解決しなければならないのである。

加藤賢治の政治評論
http://katohkengi.iza.ne.jp_80/blog/entry/3177449





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