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2022年1月18日火曜日

John L. Casey: ダーク・ウインター〜地球は 2030年代をピークとする寒冷期にある







小氷期、あるいは氷河期の到来
2021/09/0912:25 - -
今朝も雨だ。外に出られないから、わが中津川市の3~8月の降水量を調べてみた。 https://www.jma.go.jp/jma/menu/menureport.html
3月・180ミリ 
4月・176ミリ 
5月・317ミリ 
6月・162ミリ 
7月・537ミリ 
8月・627ミリ 
合計1999ミリ
30年前、1991年は、どうだったか?
3月・173ミリ 
4月・146ミリ 
5月・100ミリ 
6月・320ミリ 
7月・241ミリ 
8月・143ミリ 
合計1123ミリ 
合計量では30年前より78%増加している。年間降水量では、
2020年=2124ミリ 
1990年=1788ミリ
30年前より降水量が19%増している。これくらいだと、統計上の偏差からはみ出しそうだ。間違いなく、降水量が大きく増している。2019年あたりから、日本での水害が深刻さを増している。まるで大震災が毎年起きているようだ。私の子供の頃では記憶のないような河川氾濫、ダム放水事故が頻発していて、どうみても異常な降水増加であり、これは日本だけではなく、ヒマラヤから日本列島にかかる巨大な梅雨前線、青海省~長江~台湾~日本列島=照葉樹林帯(東亜半月弧拡大版)の全部で、恐ろしい洪水被害が頻繁に起きるようになったのだ。
私は、この原因について、中国共産党がインドの水資源を妨害する目的で、チベット高原に設置した三万機のヨウ化銀射出装置のせいだと、何度か書いた。
この「異常気象」は、人工的なものかもしれない 2021年08月18日 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1590.html
梅雨は、日本独自の現象ではない 2021年05月21日 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1501.html
中国共産党によるインドへの、水資源を操作する戦争行為 
2021年07月09日 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-date-20210709.html
もう対話はできない、邂逅もない。
2020年08月21日 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1224.html
しかし、これらの大水害を分析した気象学者、地球物理学者からは、むしろ太陽黒点数減少と火山活動増加がもたらした地球寒冷化=小氷期に突入したとの意見が日増しに大きくなっている。
地球は氷河期に突入した https://skepticalscience.com/translation.php?a=53&l=11
(以下引用)CO2による温暖化効果は、軌道の変化や(例えばマウンダー極小期の)太陽活動の変動と比べて、ずっと大きいです。そのうち朝起きたら、9階建てのビル分の雪に埋もれてるだろう。氷河期というのは見事に、ゼンマイ仕掛けのように11500年の周期でやってくる。気づいたら最終氷期が11500年前に起きてます。
ほんの数世紀前、地球は「小氷期」と呼ばれる比較的穏やかな氷河期を迎えた。小氷期の一部は太陽黒点数が著しく減少した期間(マウンダー極小期)と一致してます。太陽活動の低下と火山活動の頻発との組み合わせが大きく貢献し、ヨーロッパ地方では海洋循環の変動が効果があったとされてる。
図1:太陽放射量。1880年から1978年まで。1979年から2009年までPMOD。
今現在の時代にマウンダー極小期を体験する可能性はあるのか?太陽活動は現在冷却化の傾向を示しています。2009年の活動量ほど低くなったのは一世紀以上前です。しかし、将来の太陽活動を予測するには問題があります。グランド極大期(20世紀後半)からグランド極小期(マウンダー極小期)の周期は無秩序で予測するのは難しいからです。例えばマウンダー極小期が21世紀に起きたとしましょう。地球の気候にどんな影響を与えるか? マウンダー極小期まで太陽活動が落ち着いた時、どんな気候応答が生じるかシミュレーションしてみると、太陽起源の温度低下より、人為起源温室効果ガスの温度上昇の方が断然強かった。太陽活動の低下から来る冷却化は0.1℃あたりと推定されており(マックス0.3℃)、温室効果ガスからの温暖化は3.7~4.5℃と推定されてます(排出量によって異なる)。(もっと詳しく…)
図2:1961~1990年をベースとした1900~2100年の地球平均温度偏差。A1B排出シナリオ(赤)、A2排出シナリオ(マゼンタ色)。太陽強制シナリオは三つ:平均(実線)、マウンダー極小期(破線)、マウンダー極小期からさらに放射照度を低下(点線)。NASAの観測された温度データ(青)。
しかし、過去の気候は小氷期よりもさらに劇的な変化を経験してます。過去40万年、地球は何度も氷河期を経験し、10万年周期で、短期間暖まってます。こういった氷期と氷期の間に来る温暖な期間は間氷期と呼ばれており、大体1万年続く。現在の間氷期は1.1万年前始まりました。もしや間氷期が終わる頃なのか?
図3:ボストーク基地、南極での気温変化。緑色の棒で間氷期がマークされてます。
氷河期はどうやって起動するのか?地球の軌道が変化すれば、北半球へ当たる日光は夏に低下する。北部の氷床は夏、だんだん溶けなくなり、何千年もかけて発達する。これは地球のアルベドを増幅させ、氷床の発達と冷却をより強く強制する。この過程は1万~2万年くらい継続し、氷河期となる。間氷期の長さは皆異なります。南極にあるドームCの氷コアを使って72万年前までの地球の温度を瞥見できます。42万年前、地球の気候は現在の状態とさほど変わらなかったのです。その期間、間氷期は2.8万年続いたので、現在の間氷期も、人間の介入を除外しても同じくらいの長さに続く可能性があります。40万年前と現在の似たような状況は地球の軌道によるものです。両間氷期とも、軌道要素の変化から来る強制力は他の間氷期と比べて少ないのです。シミュレーションによれば、現在の間氷期はCO2排出なしでも1.5万年あたり継続されるとの事です。もちろん、人間活動を除外した間氷期の推定は理論上のものです。大事なのは、人間が介入すると氷河期起動のタイミングはどう影響されるのか。この質問に答えた一研究によると、CO2濃度が高ければ高い程、氷河期を起動する「引き金」、日射量は低くなくてはなりません。
図4:将来の地球平均温度に対するCO2効果。CO2排出無し(緑)、300Gton(青)、1000Gton(オレンジ)、5000Gton(赤)(Archer 2005)。
図4は様々な排出シナリオに基づいて気候応答を検証したものです。緑線はCO2が無い「自然」な応答。青線は人為起源CO2を300ギガトン排出した時のシナリオです(我々はもう既に超えてます)。オレンジ線は1000ギガトンの排出、起きれば13万年氷河期を防ぐという計算です。5000ギガトンの排出(赤線)が起きれば、氷河期時代を50万年遅らせる事ができます。今の状態、比較的弱い軌道強制力と長いCO2の寿命、両方を合わせ考えると、過去260万年、最長の間氷期になる可能性があります。氷河期が間近という懸念は置いておいていいでしょう。氷河期が本当に切迫してると言うなら、北部の氷床に目を寄せてください。氷床が発達してれば、1万年かかる氷河期の過程が始まってるのかもしれません。しかし、現在の北極の永久凍土層は削剥、融解し初めています。北極の海氷は融解、グリーンランドの氷床は体積の縮小が加速してます。氷河期が起こる条件としてはいまいちです。
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引用以上
上の論文は科学的だが、普通の気象学者が主張する「マウンダー極小期=小氷期」というより、11500年サイクルで起きる本物の氷河期がやってきたと、我々を驚かせる。(世界の文明は、日本の縄文以前を含めて1万年前にリセットされたというのは考古学会での定説だ)それは、とても破局的な恐ろしい予想だが、最期の結論は曖昧だ。 
次にマウンダー極小期(黒点活動衰退期)が招く小氷期説を見てみよう。 地球、氷期突入の兆候か…太陽が100日以上も無黒点状態の異変が進行 https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/fuji-kazuhiko/162.html
「長すぎる梅雨」…続く異常気象の背景に「ミニ氷河期」突入説も 原因は「温暖化」だけなのか? 2021年07月10日
https://sakisiru.jp/5714
2030年氷河期突入で約20億人が死亡する危険性あり https://www.news-postseven.com/archives/20170131_488511.html?DETAIL
ずいぶん、たくさんの識者が、小氷期への突入を予告している。ただし、はっきりした転換点は2030年であるという。現在の長雨は、気候変動への序曲であるという。原因については、ほとんどの人が太陽黒点活動の衰退と、火山活動による日照量への影響を挙げている。まず、江戸時代に起きた小氷期=寒冷化が再現されるのは確実と考えて良さそうだ。私は、もう30年以上前から、人類全体の意識について考えることがあった。それは、人類の意識が、物質的世界になんらかの物理的関与を招いているのではないかという、唯物論淘汰説に真っ向から対立する考え方だ。この視点からは、氷河期のような環境問題も人類の意思と無関係ではない。それは、ダーウィンの自然淘汰説に対して、今西錦司が提唱した「今西進化論」にエッセンスが描かれている。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8A%E8%A5%BF%E9%8C%A6%E5%8F%B8
今西は「棲み分け論」で知られているが、生物が自然淘汰ではなく、自分の意思で、自分を改造することに言及している。つまり、その個体が経験したリスクを遺伝子が認識し、子孫が、より改良された個体に変化する仕組みがあると言っている。つまり、物質的な偶然の淘汰を進化の唯一の理由としてきたダーウィン進化論に真っ向から挑戦状を叩きつけている。自然界を観察していれば、常識的な判断なのだが、それでは唯物論の原理が否定されることになり、ダーウィニストたちは、強硬に否定し、今西進化論を闇に葬ってきた。だが、多くの霊能者が述べているように、宇宙の本質は、決して唯物的ではなく、むしろ唯心的であると「超意思=ヘーゲルのイデー」を支持する人たちも多い。
「この宇宙は超越的意思の結果である」と理解する人も、おそらく人類の半数をはるかに超えているだろう。とりわけ霊界の仕組みを、少しでも知った人なら、みんな賛成するだろう。霊界では、何もかも霊たちの意思によって成立するのだ。それは今西錦司が指摘した、「生物が自分の意思で、自分を改良する」ことの原理でもある。我々の本質は、唯物的世界にいるのではなく、意思の世界にいるのだと……。
話は変わるが、今から100年ほど前に、ユングという心理学者が「集合無意識論」を提唱した。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%86%E5%90%88%E7%9A%84%E7%84%A1%E6%84%8F%E8%AD%98
ユングは、人々の個性は、物理的個体によって閉鎖されるのではなく、すべての人が共有する意識体が存在している。と指摘した。
 ユングはオカルトマニアだったらしいが、集合無意識を霊界と関連付けたわけではない。簡単にいえば、すべての人はテレパシー?で無意識に交信していて、知恵や理解を共有しているというものだ。
こんなことを書くと、読者から胡散臭がられるのだが、私はテレパシーの能力を、これまでの人生で非常に数多く体験している。例えば、母親が重病でいるとき、母親からメッセージが届いて、その姿が見えた。後で聞いたら、着物の色や姿形まで完全に事実だったことが分かった。また、私が相対している人が黙っていても、その人の思いが私に言葉になって伝わってくることが非常に多い。だからユングの集合無意識説を知って、「これが真実だ」と得心がいった。また「百匹目の猿現象」を多くの人が知っている。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E5%8C%B9%E7%9B%AE%E3%81%AE%E7%8C%BF%E7%8F%BE%E8%B1%A1
ウィキは、これを「架空」と決めつけているが、とんでもない! それが真実だと理解しなければ説明できない現象を、私は無数に経験している。ネズミや猿、豚も意識を共有していると思わなければ、互いに関連のない生物個体が、先人の知恵を受け継ぐように、同じような知恵を発揮する現象が存在できるわけがない。 https://forbesjapan.com/articles/detail/39487/2/1/1
詳しく説明すると、ずいぶん長い文章が必要になるので、とりあえず「これは真実だ!集合無意識によるものだ」と書いておく。
私は、異常気象による氷河期の到来も、人々の意思と無関係ではないと書きたかった。人類は、この社会のあり方に辟易し、多くの人が、この社会の衰退や消滅を願うようになった。その集合無意識が、異常気象=寒冷化をもたらしているという仮説を提唱しておきたい。この世界には、矛盾の多い、苦悩の多い独裁政権がたくさん成立している。現在でいえば、北朝鮮や中国だが、アメリカ、日本も例外ではない。これらの、人々の意識に喜びよりも苦悩の多い国家では、次々に悲惨な事故や、飢饉、疫病など困ったことが起きるようになる。大水害や大飢饉が起きる理由は、決して自然界の摂理だけではなく、人々の集合無意識における苦悩や絶望が関与している可能性があるのだ……というより、私は30年前から、そう判断している。人々の心に明るさや幸福感が戻れば、自然に気象も過ごしやすい快適なものになってゆく。かなり多くの人が、私のこの文章を、科学ではなくオカルトと決めつけるにちがいないが、私は、少しずつ、ブログで、そのメカニズムを示唆してゆきたいと思っている。
 
東海アマブログ














いよいよ本格的に始まった「地球寒冷化」:この2年間の地球が過去1世紀で最大の寒冷化を記録していたにも関わらず「メジャーメディアはそれを黙殺し続ける」と米保守系ニュースサイトが報じる
投稿日:2018年4月29日 
更新日:2019年10月8日
米国のビジネスメディア「リアル・クリア・マーケット」の記事より
・realclearmarkets.com
トランプ政権の首席戦略官だったバノン氏率いるブライトバート・ニュースが地球寒冷化を大特集
最近、アメリカの保守派のメディアで取りあげられた「この2年間は、実際には過去最大級の地球寒冷化を起こしていた」ということについて今回はご紹介させていただこうと思います。連休中の日本はとても穏やかで気温も高い場所が多いですが、そういう個別の問題とは別に、いよいよ「地球寒冷化」の傾向が極めて顕著になってきているようです。
寒冷化とミニ氷河期の到来については、かなり長く記事にし続けているのですけれど、それら過去記事等は、後でご紹介させていただくとして、今回は、最近の下の記事をご紹介します。
4月28日の米国ブライトバート・ニュースより
・breitbart.com
この「ブライトバート・ニュース」は、かつてトランプ政権で首席戦略官に任命されたスティーブン・バノン(後に退任)という人の媒体で、つまり非常に偏った保守的なものではあるのですが、しかし、今はブライトバート・ニュースは、世界のニュースカテゴリーの中で上位 50位に入る規模のメディアでもあります。その最近の記事が、いくつかの米国のメディアなどからの引用と共に「過去 2年の地球が過去 1世紀で最大の気温の低下を記録した」ということを報じたものでした。
地球が寒冷化していること自体は、目新しい情報ではないのかもしれないですが、しかし、相変わらず一般のメディアでは「寒冷化」ということに対して口を閉ざし続けています。そういうこともあり、ご紹介させていただきます。
ここからです。
Delingpole: Earth in ‘Greatest Two-Year Cooling Event in a Century’ Shock
breitbart.com 2018/04/26
この2年間の地球は「過去1世紀で最大の寒冷化を示した」という衝撃の中にある
私たちの地球はこの2年間、過去1世紀で最も極端な寒冷化事象を経験した。しかし、このことを報じた大手メディアがあっただろうか? 人によっては、今初めてこのことを聞いたという方もいるのではないだろうか?
メディア「リアル・クリア・マーケット」は以下のように報告している。
2016年2月- 2018年2月の 2年間で、世界の平均気温は 0.56℃低下した。
これは、それまで過去最大の平均気温の低下を見せた 1982年- 1984年の 2年間の気温の低下 0.47°Cを上回る数字だ。このデータの数字はすべて NASA ゴダード宇宙科学研究所による GISS 地球表面温度分析(GISS Surface Temperature Analysis)からのものであり、これは、世界の平均気温の報告について、世界中のほとんどのジャーナリズムの報道で使用される標準的データソースだ。2016年から 2016年のこの「大寒冷化」は、2つの小さな寒冷化に主導された。ひとつは、2016年2月- 6月と、もうひとつは 2017年2月 - 6月/の期間だ。そして、仮に 2018年2月から 6月までも同様の事象が起きた場合、地球の平均気温は、1980年代よりも低くなる。この 2年間の気温の低下に関しては、現在の地球が 19世紀の終わりから経験している地球温暖化全体の半分以上を相殺するのに十分であると考えていいものだ。
1880年代のミニ氷河期の終わり以来、地球は約 0.8℃ほど暖かくなっている。実はこの程度の気温の上昇は、ローマ時代や中世の温暖化期などのような歴史的な温暖化に比べれば、それほど劇的な速度ではないことは指摘されている。それにもかかわらず、この 0.8℃の気温の上昇は、過去数年十間、地球温暖化として「恐ろしいこと」と警告され続け、あたかも地球の歴史で最悪の出来事が起きているような喧伝をされ、私たちを心配させ続けてきた。しかし、ここにきて、突然の寒冷化となったわけだ。
まず、指摘したいことは、寒冷化についての統計的異常値は、メディアの注目を集めないという現実がある。現在でも、毎月のように地球温暖化についての数値はメディアから発表され続けているが、寒冷化についての異常値は出されることがない。
地球の年間の平均気温が最も高い記録を出した時には、大きな話題として取りあげられる。また、月単位でも、前月より今月の気温が上昇した時には、やはり大きく取りあげられる。しかし、逆の寒冷化に関しての記録は取りあげられない。しかし、歴史の現実を見れば、人為的な原因による温暖化という「ストーリー」が始められた以前に、地球では温暖化よりも寒冷化のほうが長く存在していた。その一方で、主流のメディアからの大部分の報告が取りあげる地球温暖化の予測のために使用しているコンピューター・モデルに対しては、その懐疑論者たちが何年もの間、研究と反論を続けている。ビジネス・メディア「インベスター・ビジネス・デイリー」の最近の記事では以下のように述べられている。
最近の科学論文で、ふたりの科学者たちが実際の気温の推移のデータと、気候変動のために使われているコンピュータモデルの数値とを比較した。そして、発見されたことは、地球は、気候変動モデルが言うように CO2 の増加に対して敏感ではないことを示したということだった。この結果、仮に今後、大気中に CO2 を排出し続けたとしても、地球はそれにより温暖化することはないだろうと著者たちは述べる。そして、この研究による将来の温暖化のシナリオは、「気候変動に関する国連政府間パネル」のコンピュータモデルを大幅に下回るレベルとなる可能性を示した。
これらのような様々な研究証拠は、潜在的に危険だとされている地球温暖化の管理は実際には容易であることを意味する。しかし、これらが科学的な立場から注目されることはまずないだろう。
地球温暖化に関しての証拠は実際には脆弱であるにも関わらず、ほとんどのメディアは地球温暖化の恐怖を増加させることに賛成の立場をとっている。
ここまでです。
ちょうど同じ頃、太陽活動について、NASA のデータが出ていまして、現在の太陽活動「サイクル24」が、
「予想より早く減衰している」
ことが発表されています。
2019年1月までの太陽黒点数の予測と実測値
・NASA
この太陽活動と地球の気温の関係については、アメリカの歴史ある学術機関「全米研究評議会」(NRC)が発行した 2013年の報告書「地球の気候変動に太陽変動が及ぼす影響」の内容を、以下の過去記事でご紹介したことがあります。
・太陽活動はさらに沈静化し、世界中でミニ氷河期的状況の拡大が進む中で、「太陽の変動が地球の気候に与える影響について」のアメリカ国家レベルの大会議の記録を読む
In Deep 2017/12/18
この論文の中にはこのような記述があります。
2013年の全米研究評議会報告書「地球の気候変動に太陽変動が及ぼす影響」より
現在(2013年)進行している太陽のサイクル 24の太陽活動は、過去 50年以上で最も弱い。
さらに、議論の余地はあるとはいえ、太陽黒点の磁場強度の長期的な弱化傾向の証拠が存在している。アメリカ国立太陽天文台では、次の太陽サイクル 25が到着するまで太陽の磁場は非常に弱く、太陽黒点が形成されることはほとんどないだろうと予測している。この時は 2013年の太陽のデータから書かれたものですが、その時の予測を上回るレベルで「太陽活動の減衰」が現在の 2018年に起きているということになりそうです。
もともと、この数年は「太陽活動と地球寒冷化」に関しての科学論文が大変に多く発表されてもいました。下の記事ではそれについてふれています。
このように、科学の世界では最近、「太陽活動と地球の寒冷化」について多くの研究がなされているのですが、
しかし、先ほどのブライトバート・ニュースに、
> 寒冷化についての統計的異常値は、メディアの注目を集めない
とありますように、これらの多くの科学者たちによる寒冷化の予測は、少なくともメジャーメディアでは、ほとんどふれられることなく、ここまで来ました。おそらく、今後もそうだと思います。そして、これから夏に向けて、今年もまた「史上最高気温」などの温暖化的な記録が出る時には、それらについては、そのたびに報道されていくのだと思います。実際、この2、3年くらいは「記録的な高温が観測される場所や地域が多くなっている」のも事実です。ところが、それにも関わらず、
「この2年間、地球の気温は劇的に下がった」
のです。つまりは、気温の上下の振幅が激しくなっているのか、暑くなるにしても寒くなるにしても、「派手になっている」ということは言えるのかも知れません。
今年も世界中で、そして日本で、ものすごく暑くなったりとか、その逆に、異様に涼しかったりといった、どちらにしても普通ではない気温や気象を繰り返しながら、「平均として気温は着実に下がっていく」という状態が続きそうです。本格的なミニ氷河期の始まりがいつになるかはいまだにはっはきりとはしません。しかし、過去2年の地球が「過去最大級の気温の低下を見せた」ということは、2016年の下の記事でご紹介した「ミニ氷河期は 2015年にすでに始まっている」という主張もあながち間違っていなかったのかもしれません。そして、徐々にでしょうけれど、「影響」も見え始めてくるのかもしれません。
そういえば、ヨーロッパのワイン生産が、「戦後最大の崩壊の危機」に瀕していることが報じられていました。主な原因は霜と低温です。これらもまた機会があればご紹介したいと思います。他にも、これからの数年程度で、さまざまな方向に影響が出始めるはずです。

In Deep    









John L. Casey: ダーク・ウインター〜地球は 2030年代をピークとする寒冷期にある
地球はすでにミニ氷河期に入っていると述べる気候学者
これまで地球寒冷化についての記事はかなり書いてきたように思うのですが、今回は、かつて、 NASA のコンサルタントを務めていた気候学者が「すでに地球は数十年続く寒冷期に突入している」ということを記した著作の内容と著者のインタビューがアメリカのメディアで報じられていましたので、ご紹介したいと思います。下の写真の左側の方がその気候学者のジョン・L・ケイシーさんです。
・News Max
この方は、NASA のスペースシャトルのエンジニアを務めていたこともある方で、現在は、宇宙科学研究所というところの代表だそう。
■2030年代をピークとする寒冷期
NASA の科学者が地球の寒冷化について言及したといえば、今から3年前の記事ですが、
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来
 2011年11月07日
で、 NASA のマーシャル宇宙飛行センターの太陽物理学者デイビッド・ハザウェイ博士のインタビューを翻訳して載せたことがあります。もっとも、ハザウェイ博士は、「地球が寒冷化する」と言っていたわけではなく、「今後、太陽活動が大きく低下する可能性がある」ということを言っていただけで、決して今後の気象に言及していたわけではないのですが、今回ご紹介するケイシー氏も「太陽活動が著しく低下する」というところまでは同じで、その結果として、地球は 2030年代をピークとする数十年続く寒冷期に入るだろうと述べています。ただ、ケイシー氏は、地球の気温を左右する要因のほとんどを太陽活動が占めている、というようなことを述べているのですが、このあたりは、実際には現代の科学ではわかっていない部分が多いと思われます。たとえば、
・あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(5) 地球の天候への太陽の影響
 2011年11月14日
では、NASA のハザウェイ博士は、インタビューの質問に対して以下のように述べています。
[記者からの質問] もし、太陽活動がサイクル25から極小期に入るとすると、気候は氷河期に戻ってしまうのでしょうか?
[返答] その質問に対しては、「太陽が気候にどのくらい影響するものなのか」ということがはっきりとしていなければ答えられないのです。たとえば、太陽が気候に影響する度合いは 10パーセント程度なのか、それとも、 50パーセント以上影響するのか。
それは現在でもまだわかっていないのです。
[記者からの質問] 太陽は太陽系の中で唯一、熱を与えているものなので、地球の気候にも大きな影響を及ぼすのではないのでしょうか?
[返答] 仮にそうだとしても、その割合を誰も知りません。
現在わかっていることは、地球が受ける太陽のエネルギーの変化というのは、少なくとも、光度、温度については、1パーセントの10分の1程度しか受けていないということがあります。
このようなこともあり、現在では、地球上に与える影響として他のさまざまな要素を考えることが多くなっています。たとえば、宇宙線や高層大気の化学的変化などです。現在では、雲の生成が宇宙線と関係している可能性が出てきており、「雲の存在」は地球の気候に大きく関係します。太陽からの紫外線などのエネルギーがどれだけ変化しても、雲などの影響のほうが地球の天候に大きな影響を与える可能性があるということです。ということで、地球の気候、あるいは気温の大局的な変化がどのような原因によって起きているのかということは今でもほとんどわかっていないようなのです。
・太陽活動
・宇宙線
などの他に、火山活動を挙げる科学者も多いです。
上に「宇宙線」とありますが、宇宙線の量は長期的な雲の量と関係します。雲が増えれば、気温は低下傾向となります。まだあまりにもわかっていないことが多く、今回ご紹介するケーシー氏のように「太陽活動が 90パーセント以上関与している」とするのは、ちょっと極端な意見の気はしますが、それでも「過去の太陽活動の極小期には地球は寒冷化していた」ということは、少なくとも観測統計が存在する時代では事実です。そして、現在の太陽活動は、最近数十年の中で最も弱いことも確定しています。さらに、過去の小氷期、あるいは、太陽活動極小期の前は、
・中世の温暖期と近世の小氷期における 太陽活動と気候変動 より。
という過去があり、そして、現在の太陽活動周期のサイクル24の期間は、13年、あるいはそれ以上となるのではないかということが、現在の活動ぶりを見ていますと確定的な気もします。ですので、過去のデータ上では次の太陽活動は「非常に弱くなる」という可能性があります。
思えば、昨年9月にご紹介した英国デイリーメールの「地球は今、寒冷化へ」という記事をご紹介して以来、何度も記事にしてきた「地球寒冷化」の可能性。今、現実に世界がその方向に動いていることが実感され始めています。北半球の各地の常軌を逸した寒さと早い大雪の報告は、報道で多く見聞きされると思いますが、今後数十年、これがさらに激しくなるとした場合、確かに私たちは、一種の試練の時代を過ごすことになるのかもしれません。ちなみに、今回ご紹介する記事には「地球温暖化説のあやまち」についても出てきますが、これに関して、4年前の記事ですが、カリフォルニア大学の名誉教授が、「地球温暖化という欺瞞に我慢できなくなり」アメリカ物理学会を脱退した時に理事にあてた手紙の内容を訳したものを載せています。
・地球温暖化と米国物理学会のありかたを非難して学会を脱退した科学者の辞表の全内容
2010年10月10日
そこにはこのように書かれてあります。
私はアメリカ物理学会から脱退する辞意を君に表名したい。もちろん、大きな原因は地球温暖化詐欺だ。こいつは文字通り、何兆ものドルを産みだし、数多くの科学者たちを堕落させた。そして、物理学会もその波に飲み込まれてしまった。物理学者としての長い人生の中で、私はこれほど成功した巨大な疑似科学的な詐欺を見たことがない。地球温暖化説というものが産み出された「メカニズム」の真実は私にはわからないながらも、その理論そのものは、もはや崩壊に直面しているといって構わないと思います。そんなわけで、翻訳記事はわりと長いですので、あまり余計なことを書かないうちに、ここから、元 NASA のケーシー氏を取り上げたアメリカの報道をご紹介したいと思います。なお、記事中に出てくる「 1700年代後半から 1800年代始め頃までに記録された寒冷期」というのは、ダルトン極小期といわれる期間で、ダルトン極小期 - Wikipedia によりますと、
1790年から1830年まで続いた、太陽活動が低かった期間である。ダルトン極小期は、地球の気温が平均より低かった時期と一致している。
この期間に気温が平均よりも低かった正確な原因は分かっていない。
という時期でした。ケーシー氏は、今、地球はすでにこのダルトン極小期のような時代に突入している、と言っていると考えていいと思われます。
■30年間続く寒冷期が地球を襲う
Climatologist: 30-Year Cold Spell Strikes Earth
News Max 2014.11.16
気候学者:30年間続く寒冷期が地球を襲う
アメリカ全土で厄介な寒冷前線により、例年にはない早い冬の到来と、厳しい寒さに見舞われている。 それは、USAトゥディ紙が「観測記録上、最も雪が多く悲惨な寒さに見舞われている」と記述するほどのものだ。そして、現実として、地球の天候パターンが今後数十年にわたって、このような状態に留まると考える気候学者がいる。その気候学者は、ジョン・L・ケイシー( John L. Casey )氏で、彼はかつてのスペースシャトルのエンジニアであり、また、 NASA のコンサルタントを務めていた人物だ。ケーシー氏は、『ダーク・ウインター:どのように太陽が30年間続く寒冷期の原因となるか』という挑発的なタイトルの著作を出した。
この著作は、現在の地球は急激な気候変動の進行の中にあるが、それはアル・ゴア氏や他の環境活動家たちなどが述べることとはまったく反対の方向であると述べる。ケーシー氏によれば、地球は寒冷化に入る。しかも、急速に寒冷化に入るという。科学者たちと政治指導者たちがすぐに行動しない限り、寒く、そして、暗い日々が迫っている。
現在の状況は、1700年代後半から 1800年代始め頃までに記録されたものと同じような低い気温の状態に向かっていることを示しているという。その時代に、太陽は、「太陽活動極小期」と呼ばれる状態が長く続き、そして、太陽活動が驚くほど低下した数十年であった。このケーシー氏が言うことが正しければ、それは非常に悪いニュースであろう。
氏の著作『ダーク・ウインター』は、その「寒冷期の30年間」は、すでに始まっていると断じている。その上で、非常に低い気温の状態が続くことは、必然的に食糧不足へとつながっていき、結果として暴動や社会混乱が増える可能性を指摘する。
ケーシー氏は、「私たちがしなければならないことは、自然のサイクルを信用することです。太陽活動のサイクルは地球の気候を制御しており、新しい寒冷期が始まったという結論が出ているのです」と言う。
現在、ケーシー氏は、フロリダのオーランドにある宇宙科学研究所( Space and Science Research Corp )の代表を務めている。彼のこの著作は、地球温暖化の正当性の誤りをも暴く。この 10年間、地球の海は冷却し続けられていることが報告され、そして、2007年からは、大気温度も同様に冷却されている。
「この著作にあるデータはかなり確実性の高いものです。あなたが過去 100年間の気温のグラフを見た場合、2007年から気温は急速に低下していることがおわかりになると思います。この時の急激な低下は、過去 100年で最大のものなのです」
しかし、実際にそのように地球がすでに寒冷化していたとするならば、メディアやエリート科学者たちはどのように「地球温暖化」理論を作り出せたのだろうか?それに対して、ケーシー氏は、気候変動家たちは、単に自分たちの間違った理論に固執しているにすぎないことを示唆する。その間違った理論とは、地球の気温が大気中の温室効果ガスのレベルに対応するというものだ。
今のところ、ケーシー氏を支持する科学者の数は少なくないにも関わらず、科学者たちの多くは、ケーシー氏の理論を異端として酷評している。ロシアの天体物理学者ハビブロ・I・アブダッザマトフ( Habibullo I. Abdussamatov )博士は、ケーシー氏よりも以前から地球がミニ氷河期に入ったと主張していた。アブダッザマトフ博士は、地球の気候を作用するのは太陽活動、すなわち黒点だとしていて、ケーシー氏もこの点に同意している。太陽活動は、これまで 90パーセント以上の精度で地球の気温に対応してきたという。
いずれにしても、ケーシー氏は、地球温暖化の政策をアメリカ国家がとる限り、それは間違った方向に進んでおり、むしろ国を災害の方向へ導く準備をしていることを意味すると言う。
「オバマ政権の8年間は浪費の8年でした」と彼は言う。地球寒冷化の最悪期は、2020年代の後半から 2030年代の前半になるだろうと、ケーシー氏は予測している。また、食糧が不足した場合、アメリカ政府は自国民の保護のため、農作物の輸出を禁止とするだろうとも述べた。
ケーシー氏がこの理論を見出したのは 2007年だった。その時、ケーシー氏は、気温の上昇は3年以内に逆転を始め、そして、太陽活動の低下が始まるだろうと予測していた。現在までにその予測はすべて当たっている。
さらには、ケーシー氏は、長期間に渡る気温低下が、地球の地質上での悲惨な結果を招く効果を持つことにも言及する。地球の大気と海洋気温の低下は、地球の地層に変化を与える始まりとなるという。それは結果として、より多くの火山活動や地震活動につながっていくだろう。たとえば、氏は、前回の寒冷期には 1821年に、アメリカ国家史上で最悪の被害の地震となったニューマドリッド地震の例を引き合いに出した。
気候の変化はまた、人間の活動に影響を与えるのだという。この寒冷期が革命などの社会的変動の兆候となるかもしれないとも述べる。1789年のフランス革命は、太陽活動の極小期の始めに起きたことを例としてあげた。「現在の地球に生きている人の中には、そのような深刻で長期間の寒さを経験したことのある人はいません。アメリカ人はさらに少ないのです。事態は深刻です」
(訳者注) この中に「しかも、急速に寒冷化に入る」という部分がありましたが、これは、
・冬のカオス:凍てつくアメリカ、焼け付くオーストラリア、いまだに消滅し続けるヒトデ。そして「過去の小氷河期はたった数ヶ月の間に突入していた」という事実
 2014年11月21日
で、2009年のニューサイエンティストの記事をご紹介したことがあります。
・New Scientist
「1万2800年前に1300年も続いた小氷河期はたった数ヶ月のあいだに起き、定着した」ということなどからも、長期寒冷期やミニ氷河期には「あっという間に入る」というもののようです。

In Deep
http://oka-jp.seesaa.net/article/410078096.html