天体情報
四分儀座流星群
2009/01/03 13:20
今夜1月3日22時ごろ、しぶんぎ座流星群(りゅう座ι群)が極大を迎えます。
観測しやすい時間帯に極大を迎え、月令7の月も23時頃には沈みますので、観測条件の良い年となっています。
毎年、HR(1時間あたりの平均群流星数)が数十個と、非常に多くの流れ星が見られます。8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座流星群とともに、3大流星群の一つに数えられ、新春の夜空でトップバッターとして毎年確実に派手な活動を見せ、新年を祝ってくれますので今年も楽しみです。
ちなみに…。
四分儀座という名前の星座は、現在、存在しません。
四分儀座は18世紀に設けられた星座のひとつで、フランスの天文学者ジェローム・ラランドが天体観測に用いた四分儀を星座にしたもので、和名では壁面四分儀座とも呼ばれます。(四分儀座という星座名もラランドが命名)。
ただ、1928年に、当時の国際天文連盟(現国際天文学連合IAU)が星座を88個に決定した際に公認から外れ、現在では、この星座名は使われておりません。(りゅう座の一部がその領域となります)
流星群の名称は輻射点に近い恒星の名前を取り、星座名とともに呼ぶことになっていますので、りゅう座ι流星群と呼ぶのが正式な呼称ですが、りゅう座の中心部から離れすぎているため、現在でもかつての星座名を使って「しぶんぎ座流星群」と呼ばれています。
これは、使われていない星座名を堂々と使用する例外的ケースです。
ちなみに、天の赤道付近に「六分儀座」(17世紀設定)、天の南極がある「八分儀座」(18世紀設定)は現在でも存在します。
星の喫茶室
http://y-iwaki.iza.ne.jp/blog/month/200901/
( 1月3日24時頃の北天 )
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・ (北斗七星)
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北極星
● ・α ○
。 。
。 。 。 ○
(小熊座) 。
・ι
*輻射点
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・ (りゅう座)
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