ボリビア・ポオポ湖「消滅」宣言へ
2015年12月21日
南米ボリビアのポオポ湖についてオルーロ県のビクトル・ウゴ・バスケス知事は、非常事態を宣言する方針を発表しました。
雨不足でこの湖が干上がり、地域行政はこの湖の「消滅」を宣言しました。
この宣言に、波紋が広がっていますが、オルーロ県は雨が降るのを待つしかないという立場ですが、漁業に甚大な被害が出ていることから、この宣言の発令を決めたとのことです。
4万年の歴史があるというポオポ湖ですが、この湖はウルウル湖と連なり、デサグアデーロ川を通じてチチカカ湖につながっています。
ラパス、オルーロ、ポトシ県の広い範囲は4万年前、ミンチン湖と呼ばれる広大な湖に占められていたとみられ、
ポオポ湖はこの名残とされます。現在のウユニ塩湖やコイパサ塩湖などもこの古代湖に含まれていました。
90年代には水量をすでに心配し始めていましたが、発せられた警告にも打つ手はなく、
2005年頃からは、顕著に消滅への道を辿りました。
ポオポ湖が「消滅」が宣言された問題は、行き過ぎた灌漑整備が原因との見方が新たに示され、
雨不足により湖に流れ込むデサグアデーロ川の水位が下がり、この事態が起きたと考えられているようです。
しかし農業用水確保のための灌漑整備で、この川の水量が48%減ったとの指摘もあり、
これが消滅に至った原因の一つであるとの考えが示されています。
先住民コミュニティ、ウルのドン・ダニエル・マウリシオは、痛みと悲しみを隠せず、人々はポオポ湖の「消滅」に涙しています。
ウルの人々はこの湖や隣接するウルウル湖での漁業を生活の糧とし、コミュニティを形成してきました。
しかしこの湖が干上がり、漁業が不可能となった今、自分の仕事を新たに探すという困難があります。
オルーロは、先住民族のウルウルにちなんで名付けられたものです。
ポオポ湖(Lago Poopó、ポーポ湖、ポーポー湖)は、ボリビア中西部のアルティプラーノにある塩湖。
標高約3,700m、長く広い(90km×32km)湖で、ボリビア中西部のオルーロ県東南部に位置する。
年間を通しての水域はおよそ1,000km2。
ポオポ湖とチチカカ湖をつなぐデスアグアデロ川からの流入が主な水源である。
流出する河川を持たず、平均水深は3m以下であり、その湖水面積は大きく変動します。
ポオポ湖はラムサール条約による保護指定を受けていた。(Wikipedia)
あほうどりのひとりごと★幸福への近道
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