杉江勇次 | 気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
2/5(火) 13:14
極寒の北海道、霧氷と川霧(ペイレスイメージズ/アフロ)
史上最強クラスの寒波襲来へ
今月に入ってから春先らしく、寒暖差がとても激しくなっていますが、そんな中、北海道には今週後半、非常に強い寒気が流れ込む予想で、それも過去最強クラスのとんでもない寒波の到来となりそうです。
今回の寒気の特徴は下層と呼ばれる上空1500メートル付近の寒気が極めて強いこと。
これは地上の気温に直結するため、北海道は場所によっては、記録的な寒さ、凍てつく極寒に見舞われるかもしれません。
寒気の予想をみると、7日の木曜日は東日本や西日本を中心に再び暖気に覆われるため、春本番を思わせる暖かな陽気の所もあるでしょう。
ところがシベリア方面は青一色で強烈な寒気が南下中であることを示しています。
この寒気が木曜日の夜以降、北海道に南下し、金曜日には北海道をすっぽり覆う予想です。
注目は北海道を覆っている-24℃以下の寒気で、これはまさに厳冬期の北海道の平年値よりも10℃以上も低いものです。
実際、8日の金曜日午前9時の札幌上空1500メートル付近の予想は
-25.8℃
で、1957年以降の記録、-23.9℃を大きく下回る予想となっており、まさに史上最強クラスの寒波襲来と言っても過言ではない状況です。
札幌は昼も-10℃以下、内陸は-30℃以下続出か
北海道の天気や気温予想、赤は最高、青は最低(ウェザーマップ)
北海道の気温予想に注目すると、札幌は金曜日の
最低が-13.8℃で、最高が-9.1℃
となっていますが、これは金曜日に日付が変わった頃に最高気温が出て、その後、朝から日中にかけてずっと-10℃以下となる予想です。
札幌で-10℃以下まで下がることは珍しくないものの、日中にずっと-10℃以下の気温が続くことは近年ありません。
雪まつりに行かれる方はいつも以上の完全防寒が必要となるでしょう。
さらに占冠、陸別、川湯などの内陸では、金曜日から土曜日にかけて、この冬初めて-30℃を下回る予想となっており、2日連続で-30℃以下となる所が続出するかもしれません。計算上では土曜日、陸別の-32.9℃が最低ですが、晴れて、風が弱まるなどの条件次第では、近年滅多に出現しない-35℃以下まで下がる所があっても不思議ではありません。
また極寒のピークは金曜日から土曜日ですが、その後、週明けにかけても、平年を大きく下回る厳しい寒さが続く見通しです。
寒さの他、大雪や吹雪などにも、引き続き、注意・警戒が必要です。
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https://news.yahoo.co.jp/byline/sugieyuji/20190205-00113708/
東京は土曜日に雪の予報
北海道の寒さには遠く及ばないものの、関東にも金曜日以降は寒気が流れ込み、3連休にかけて、真冬の厳しい寒さが続く見込みです。
そんな寒気に覆われた中、土曜日は関東の南で低気圧が発生する可能性があり、この振る舞い次第では、東京をはじめ、関東の平野部でも降雪となるかもしれません。
今のところ、気象庁の東京予報では曇り一時雨か雪となっています。
まだしっかりとした低気圧が発生するかも不確実な状況ですが、3連休の初日ということもあり、今後の情報にご留意下さい。
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