InDeepOka: 虹の時代に~経済激変が自殺者をどの程度増やすのか
2020年6月1日
虹ばかり見える時代がやってきた中、世界は「新しい死の時代」に突き進んでいるのかもしれません
・Kristian Sobuber
■封鎖の影響はこれから
ふと気づけば、今年もすでに 6月に入っていましたが、年のはじめから新型コロナウイルスとその対策のロックダウンに世界中が巻き込まれ、そのまま今はアメリカの暴動へと流れ込んでいまして、何とも激しい 2020年となっています。
しかし、ロックダウンの影響が明らかになってくるのはこれからですので、実際には「いろいろと大変なことになる」のはこれから先ということになります。そして、アメリカの暴動も今後どうなるのかはわかりませんけれど、6月3日の時点では、以下のような数字が出されています。
・死者 9名
・暴動は全米140都市に拡大
・これまでに4000人が逮捕される
・29州に国家警備隊が配備
・40の都市で厳格な夜間外出禁止令が発令
この暴動では、警察や兵士が重点的に狙われているのが特徴で、現時点で、
・ラスベガスで警官が撃たれて死亡
・セントルイスで 4人の警官が撃たれる
・ニューヨーク州バッファローで少なくとも2人の将校が車の攻撃で負傷
という報告がなされています。そして、新型コロナウイルスの影響…というより、ロックダウンや事実上のロックダウン政策による「コロナ以外での人々の命の喪失」はさらに激しくなりそうです。
■経済激変が自殺者をどの程度増やすのか
以下の記事などいくつかの記事でふれましたけれど、すでにアメリカやヨーロッパ諸国では、「通常の範囲を超えた新型コロナ以外の死者数」が、新型コロナによる死者数を大きく上回っていることが伝えられています。
「ロックダウンという名の虐殺」 :英国で新型コロナ「ではない原因」による死者が封鎖の日より急激に増加し、統計開始以来最大の死者数に。私たちは今、国家による大量殺人という現実を世界に見ている
In Deep 2020/04/22
「過去4週間で1年間分の自殺企図と遭遇しました」:アメリカで爆発する自死の波。そして、ロックダウン緩和後もさらに増加し続ける失業率
In Deep 2020/05/23
このような徴候は、日本でも出ていまして、エコノミストの島澤諭さんという方が、今年の日本の自殺率が「統計が取られて以来の過去最悪となる可能性」について、複数の説明変数から推計して、記事で書かれていました。
少し抜粋させていただきます。
この統計上の推計値は、過去のデータと合わせますと、ほぼ実績値と同程度となりますので、ある程度は「このようになる」と考えてよろしいかと思われます。
新型コロナショックで自殺者激増。過去最悪の自殺者の可能性も
島澤諭 2020/05/29
自殺と経済情勢との関係については、これまで多くの研究が蓄積されていて、所得、借金、離婚、失業、健康状態等が自殺を増加させることが指摘され、2019年の自殺者のうち、原因・動機が判明したケースでは、家庭問題、健康問題、経済・生活問題が上位3つの要因となっています。そこで、本記事では、経済活動の激変が自殺者をどの程度増やすのかについて、かなり大胆な仮定の下、離婚件数(家庭問題の代理変数)、高齢化(健康問題の代理変数)、所得・失業(経済・生活問題の代理変数)を説明変数として推計してみました。
この推計結果を用いて、自殺者数を推計したところ、図3の通り、新型コロナショックで2020年の自殺者数は2019年から1万人以上急増し、30351~36962人となる結果が得られました。
自殺者数の推計結果(筆者推計)
これまでは、2003年の34,427人が過去最悪の自殺者数でしたから、最悪の事態となってしまうことになります(以下のグラフ)。
自殺者数の推移
こうした最悪の事態を避けるには、経済の実質的なロックダウンを要請した政府が責任をもって景気を回復させ失業者の急増を回避するか、失業しても安心して暮らしていける社会を実現するかのどちらかだろうと思います。 (Yahoo News)
このように、今年 2020年は、過去最悪の自殺数だった 2003年の 3万4427人を上回って、最大で 3万6000人を超える可能性があるという推計となっています。
あるいは、何らかの状況で、さらに経済が悪くなった場合(たとえば、アメリカの暴動による経済の影響が日本にも及んだ場合など)は数はさらに悪化するはずです。自死数ではなく「率」で考えますと、日本の人口は減り続けていますから、かつてない自死率ということにもなるのかもしれません。これは今後、ほとんどすべての主要国、あるいはロックダウン政策をとった国々で起きることだと思われます。
たとえば、インドなどではすでに「自死の嵐」が発生している可能性が高く、今から3週間前のインドの報道では「 5月第一週の時点で、インドでは、新型コロナウイルス以外の死亡原因の2位が自殺であることがわかった」とあります。インドも厳格なロックダウンをおこなっていた国です。
そういうように、コロナウイルスに関連したロックダウン・バイオレンスにしても、すでに死者が多く発生しているアメリカの暴動(あるいは内戦)にしても、そこに漂う概念は、
「強制的に作り出された多数の死」
であることは否定できません。
■虹の時代に
そんなことを思いながら、ふと、以前は1カ月に1度くらいは、「世界の驚異的な自然の光景」などを定期的にご紹介していましたけれど、今年に入ってからそれをしていないなあと思いました。なぜそれを思い出したのかいいますと、5月の後半からのこの1週間ほど、
「虹っぼい光景が世界中でやたらと出ている」
ことに気づいたからです。
「虹」とはどういう概念かというのは難しいことですが、あくまで、私個人の捉え方としては、以下の過去記事のタイトルにありますように「神と生き物の永遠の契約の徴」だというように思っている部分があります。そして、虹は、「良い象徴」と「悪い象徴」が共に強く示唆される現象だと私個人は考えています。ま、オカルトですので、気にされていただくようなことでもないですが。
即位の礼の日に富士山に出現した「白い虹」。そして関東に次々と出現した七色の虹…。「神と生き物の永遠の契約のしるしが虹」だとする聖書の宣言から考えると…
In Deep 2019/10/24
そんなわけで、この2週間ばかりの「虹っぽい現象」をご紹介させていただきたく思います。なお、冒頭の「雲」は、6月1日にインドネシアのパプアで撮影されたものですが、虹っぽいものではないですけれど、何となく印象的だったので、載せさせていただいています。
遠目には以下のような光景でした。
2020年6月1日 インドネシア・ナビレの海岸にて
・Kristian Sobuber
では、最近数日の各地の「虹っぽい」現象などを。
虹を越えて
いわゆる UFO っぽい魅力に満ちたレンズ雲です。
フィリピンのサン・パブロという場所で撮影されたものです。2020年5月27日 フィリピン・サンパブロで撮影されたレンズ雲
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・Omar Ignacio Godoy Chepillo
南米チリは、新型コロナウイルスの感染者も 10万人を超えていて多いですが、しかしそれ以上に「食糧危機」がすでに訪れています。5月18日の時点で、チリの首都サンティアゴで食糧暴動が起きています。
南米チリの首都サンティアゴで大規模デモ 極度の食糧不足で市民の怒り爆発
南米チリの首都サンティアゴ(人口510万人)で18日、食料支給を求める市民が大規模なデモを行い、一部が暴徒化したために警察と軍当局が放水などで鎮圧する緊迫した事態となった。チリは新型コロナウイルス感染の第2波に襲われたために、一度は解除していたロックダウン(都市封鎖)による外出規制を再び実施。さらに食糧難は深刻。2018年に就任したセバスチャン・ピニェラ大統領は250万人分の食料を供給すると約束したが、どこまで市民に行きわたるかは不透明な情勢となっている。 (sponichi.co.jp)
アメリカのフロリダ州に出現した美しい虹色の彩雲です。
2020年6月1日 米フロリダ州南西部
In Deep
https://indeep.jp/rainbow-phenomenon-human-and-future/
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