気象情報
大雪、東日本の混乱続く 各地で孤立・立ち往生・停電 (朝日新聞デジタル)
朝日新聞デジタル 2月16日(日)18時38分配信
東日本では16日、北海道や東北の一部を除き雪はおさまったが、14〜15日の大雪の影響で集落の孤立や交通機関の混乱が続いた。東京都や宮城、静岡、長野県など
が自衛隊に救助や除雪を要請。朝日新聞のまとめでは、雪による事故などでの死者はこれまで少なくとも計16人にのぼった。
群馬県では雪の重みで渡り廊下や車庫が倒壊するなどして巻き込まれる人が相次ぎ、16日までに7人が死亡。埼玉県でも15日朝、落下した屋根の下敷きになり2人が亡くなり、山梨県では同日朝、車が動かなくなり歩いて帰宅しようとして凍死したとみられる2人が見つかった。岐阜県白川村の野谷荘司(のだにしょうじ)山では16日、雪崩による山岳遭難が相次ぎ、男性1人が死亡、男性1人が大けがをした。宮城県丸森町では、町道が倒木で通れなくなり約800世帯が孤立。少なくとも約400世帯が一時停電。町は16日午後、県を通じて陸上自衛隊に派遣を要請した。静岡県も小山町須走(すばしり)地区に陸自の派遣を要請した。バスが側溝に落ちるなどして車が通れず、同地区が孤立状態にあるという。
東京都檜原(ひのはら)村では14日夜から都道などが通行止めになり、全世帯の2460人が一時孤立状態に。同奥多摩町でも16日、青梅街道などが雪で埋まり、町内の計266世帯494人が孤立。東京都青梅市内でも御岳山周辺の集落約140人が孤立した。
交通の乱れも続いた。国土交通省の16日朝のまとめでは、高速道路34区間、東北、関東、近畿、中部の国道110区間が通行止め。鉄道は22事業者の55路線、バスは56事業者116路線で運休などが発生した。中日本高速道路によると16日夜現在、中央自動車道は、高井戸インターチェンジ(IC)—飯田IC間の上下線で通行止めになっている。同社八王子支社によると、このうち大月ICでは15日昼ごろから乗用車やトラック約400台が立ち往生。約15キロ離れた談合坂サービスエリアに誘導された。同社はドライバーらにおにぎりやお茶を配り、除雪を急いでいる。また16日夕以降、同社の車の先導で、滞留していた車を勝沼ICと八王子ICまで誘導し始めた。東名高速は16日午後10時、除雪が進み、15日の未明以来およそ2日ぶりに通行止めが解除された。
群馬県西部と長野県を結ぶ国道18号(碓氷〈うすい〉バイパス)では14日夜から、チェーンなどがない複数台の車が動けなくなり、後続の約250台が立ち往生し
た。
群馬県と新潟県方面とを結ぶ国道17号などでも車が動かず、車中泊する人らが続出している。
大雪で立ち往生した新庄発東京行きの上りの山形新幹線「つばさ120号」は16日午前5時半すぎ、約22時間遅れでJR福島駅に到着。同駅で運転を取りやめ、乗客50人は東京行きなど別の新幹線に乗り換えた。
JR中央線の大月—小淵沢間の8駅では、14日から乗客計約900人が足止めされ、駅の近くのホテルや公民館、市役所などに避難した。空の便は16日、羽田空港を中心に日本航空と全日空で計73便が欠航、約6300人に影響した。
東京電力によると、17日午前0時半現在、栃木県で約2600軒(日光市など)、群馬県で約2100軒(藤岡市など)など、管内4県の計約8100軒で停電している。
また大雪で15日の一般入試会場に到着できない受験生が多かったとして、早稲田大は16日、法学部一般入試の追試験を3月7日に実施すると発表した。
山梨県や宮城県のコンビニエンスストアや百貨店では商品が届かず、棚が空っぽになる店も出た。一部地域では宅配便の配送も遅れ、ヤマト運輸によると、関東地方の一部で集配に1日以上の遅れが出た。特に近畿や東北地方からの荷物が届いていないという。普段から部品の在庫を最小限にとどめている自動車工場などは生産に影響が出るおそれもあり、在庫の確認などを急いでいる。
気象庁によると、西日本では18日から19日、東日本では19日から20日にかけて、雪が降る可能性がある。2週続けて大雪を降らせる原因となったように、本州の南岸付近を低気圧が通過すると見られる。
朝日新聞社
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少ないおにぎり分け合い…大雪、物流にも影響(読売新聞) - Y!ニュース
…大雪、物流にも影響 読売新聞 2月16日(日)17時50分配信
東日本を中心とした大雪による交通網の寸断は16日も続き、食料品などの物流に影響が出た。スーパーでは生鮮品が売り切れ、立ち往生したドライバーは、購入できた数少ないおにぎりを分け合い、空腹をしのいだ。
山梨県では、東京方面との間をつなぐ中央道のほか国道20号などの通行止めが続いた。甲府市内のあるスーパーでは、生鮮品や総菜、パンなどに品切れが目立ち、カップ麺などのインスタント食品には1世帯5個限りといった制限も。食肉売り場では、店員が商品をカートで運ぶと、棚に並べる前に大勢の客が手に取り、すぐに売り切れる場面もあった。同市の会社員、木之瀬朋子さん(44)は「道路の除雪が進まず、車で外出できないので、生鮮品が売り切れる前に買おうと思って来た。こんなに品物がないとは」とため息をついていた。
同市のガソリンスタンド「コスモ石油セルフステーション荒川」では、16日朝から灯油を買いだめしようとする客が相次ぎ、売れ行きが通常の約1・5倍となった。タンクローリーでの補充は通常、2日に1回だが、14日を最後に途絶えており、樋川友也店長(26)は「東日本大震災以来の販売制限も検討しなければならないかも」と話した。
大雪で通行止めとなった群馬県安中市の国道18号(碓氷バイパス)では、約250台が立ち往生し、ドライバーらが食料を求め、1時間以上歩いてコンビニ店に向かっ
た。30時間以上足止めされた富山県のトラック運転手の男性(33)は「コンビニの食料はほとんどなく、他人同士が数人で、おにぎりなどを分け合っている」と話した。
福島県では16日、通行止めの東北道と並行して走る国道4号に車が集中し、30キロ・メートル以上の大渋滞となった。沿線のコンビニ店では、渋滞に巻き込まれたドライバーらが弁当やおにぎりなどを次々に購入する一方、配送トラックが到着せず、品切れ状態が続いた。福島市の「セブン—イレブン福島競馬場前店」の村上まゆみ店長(42)は「いつ商品が入るかわからない」と表情を曇らせた。
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